【名前】
パペティアー・スパイダー
【ステータス】
パワー:1~3
(体に見合っただけのパワーを持つ。小さいと弱く、大きいと強い)
テクニック:3
(作り出す糸のコントロールは正確無比で応用性が高い)
スピード:2
(小型はカサカサぞわぞわと、大型はのしのし歩行する。速度はそれなり)
メンタル:2
(人間の邪な欲望をよく理解しており、卑劣な策謀に長け甘い言葉を囁き相手の行動を読み取る術を持つ悪魔のような性格。反対に正義や道徳といった正の感情は理解の範疇街)
ミラクル:5
(白い糸と黒い糸の二つの糸を吐く。
白い糸は普通の蜘蛛と同じく、捕獲・トラップ用。粘着力の強い横糸と粘着力が低い縦糸を吐き分けられる。
黒い糸は精神と思考に左右する糸。生物にささると腹と同化している本の部分に書かれた卑劣な出来事、命令を脳内に響かせ体感させたり意思を無視して実行させることができる。糸を切り離しても効果は続くが、徐々に糸が短くなり消滅すると効果が無くなる。
ただし、糸が刺さっている間にその欲望に呑み込まれると糸が急速に伸びて体に巻き付き黒い繭に包まってしまう。その中で半永久的に糸の基になった欲望を体感・実行し続けてしまう。
繭から救出しても直後は体感が続き、時間がたっても後遺症が残る。完全な回復は被害者の心からの反抗が必要。
大型のものほど効果・強制力が高く、小型は低く抗いやすい)
【口調】
・歪な声で囁くように喋る。口調は取り込んだ欲望に影響される。大型の個体ほど流ちょうに喋ることができる。
【戦闘方法】
黒い糸を吐き出して相手にさし、精神的に揺さぶり屈服させてくる。敵が少なければ糸を繋げたまま拘束できるのでそのまま完封も狙える。
敵が多い、抵抗が激しい場合は白い糸で拘束・妨害し黒い糸で屈服させる。
肉弾戦は得意ではなく、確実に一人一人を堕落させようと策を練る。
小型の場合は黒い糸の効果が弱めなので、複数匹でコンビネーションをとり錯乱する。
【必殺技・特性】
「欲望注入」
背中に書かれている欲望を、黒い糸を通して直接注入する。直接注入することで効果が非常に高まるが、本に書かれている欲望の文字が消えてしまう。この文字はパペティアー・スパイダーの基とも言えるものなので文字が消える分、体が小さくなり弱体化する。
特性上、小型は行えない。
【詳細】
体長 20cm~5m 体高 5cm~2m30cm
蜘蛛と魔本を組み合わせた呪具の一つとして生み出された生命体。人口の物が逃げ出して野生化した個体もいるが、作られて誰かに使役されている個体もいる。
真っ黒な体に赤く小さめの8つの眼と中心にある黄色い一つ目をもつ。鋭い牙の中心にある口と腹の先端にある射出口の二つの口から糸を吐く。腹と同化している本の色合いは個体ごとに異なり、成長過程でも変化していく。
人の邪な欲望を食べ、その欲望をが集まり一つの形になると文字として腹の本に記される。本に記された欲望の文字の面積が多いほど大きく成長し、強くなっていく。黒い糸から発せられる出来事や命令はこの文字に由来される。文字の大きさが違ったり詳細に書かれて長くなったりしていることから、個体によってある程度好みがあるらしい。
小さいものは自然とあふれ出した欲望を細々と食べることが多いが、大型の個体は積極的に狩りを行う。力が強い獲物ほど欲望も美味で栄養価が高いと言われている。
大型個体は小型を多数配下として統率することもある。どうやら母蜘蛛のようで体にびっしりと子蜘蛛を載せて活動している。
いまだに呪具として裏で販売され、使役されている。大型のものほど高価で強力だがコントロールが難しい。使役するものは、背中に直接命令や欲望を書き入れ、表紙に襲わせたい相手の顔を思い浮かべて名前をかく。
すると、パペティアー・スパイダーが相手の元へ向かい黒い糸を突き刺して命令や欲望を実行させる。その後成功・失敗問わず送り主の元へと帰ってゆき、送り主にも黒い糸を刺して同じく命令や欲望を実行させる。